結論
(要点)
賃金表(号俸表)で決めるポイントは等級・号俸・ピッチ・初号額の4つだけです。
この4つを決めれば、「初号額+(号−1)×ピッチ」で全マスが自動的に決まります。
目安は等級が3〜6等級、号俸が20〜40号程度、ピッチは例えば2,000円です。
いちばん下のマス(1等級1号)でも、時給換算で最低賃金を上回る必要があります。
賃金表(号俸表)は、社員の等級と勤続・評価に応じて基本給を決めるための一覧表です。「作り方が分からない」という声が多いですが、決めるポイントは等級・号俸・ピッチ・初号額の4つだけです。順番に見ていきましょう。
縦に号俸(号)=勤続や評価による段階、横に等級(級)=役割や職能のランクを並べ、交わるマスに基本給を記載した表です。「誰がいくらか」が明確になり、昇給の見通しや公平性を示せます。
等級(級)を決める:役割・職能のランク。中小企業なら3〜6等級が目安。
号俸(号)の数を決める:1等級あたり何段階にするか。20〜40号程度が一般的。
ピッチ(昇給単位)を決める:1号上がるごとの増額。例:2,000円。
各等級の初号額(1号の額)を決める:その等級のスタート金額。
この4つを決めれば、あとは「初号額+(号−1)×ピッチ」で全マスが自動的に決まります。
ピッチは、毎年の昇給額の目安になります。年1回1号ずつ上げる運用なら、ピッチがそのまま年間昇給額です。昇給に充てられる原資と、上位等級との重なりを見ながら決めましょう。等級が上がるほどピッチを大きくする設計もよく使われます。
いちばん下のマス(1等級1号)でも、時給換算で最低賃金を上回っている必要があります。基本給 ÷ 月平均所定労働時間 で時給を出して確認しましょう。詳しくは最低賃金とはをご覧ください。
昇給の基準が明確になり、社員のモチベーションにつながる
採用時に「将来いくらになるか」を示せる
場当たり的な賃金決定を防ぎ、人件費の見通しが立つ
等級・号俸・ピッチ・初号額・会社名を入力するだけで、賃金表(号俸表)がその場で完成し、PDFで保存できます。何パターンか数字を変えて比較するのにも便利です。
決めるポイントは等級・号俸・ピッチ・初号額の4つです。等級を決め、号俸の数を決め、ピッチ(昇給単位)を決め、各等級の初号額を決めれば、「初号額+(号−1)×ピッチ」で全マスが自動的に決まります。
等級は中小企業なら3〜6等級が目安、号俸は1等級あたり20〜40号程度が一般的です。ピッチは例えば2,000円のように1号上がるごとの増額として設定します。
いちばん下のマス(1等級1号)でも時給換算で最低賃金を上回っている必要があります。基本給÷月平均所定労働時間で時給を出して確認します。
記事の監修者

酌井 敦史
しゃくい あつし
社会保険労務士/酌井社労士事務所 代表
全国社会保険労務士会連合会 登録番号 第23180049号
三重県社会保険労務士会 会員番号 第543号
1985年三重県伊勢市生まれ。2018年に社会保険労務士として開業。年間100社以上の労働相談に対応し、年間30件以上のセミナー講師を務める。給与計算・労働法務相談を中心に、三重県の中小企業を支援している。
本記事は2026年6月時点の情報をもとにした一般的な情報提供であり、個別の事案への適合性を保証するものではありません。法令は改正されることがあります。具体的なご対応は、お問い合わせフォームまでお気軽にご相談ください。